助産師子育てママが教える♪子育て豆知識

現在、1歳の娘をもつ第2子妊娠中の母です。
出産前は助産師として臨床で働いていましたが、自分が出産し子育てがはじまると不安や心配ごとが絶えない毎日でした。
いまは SNS などで簡単に情報が手に入りますが、その反面どの情報が正しいのか、たくさんあふれているためどの情報を選択していったらいいのか難しいところもあります。わたし自身 SNS で他の方の情報をみてさらに不安になり周りと比べてしまうこともありました。

「助産師子育てママが教える♪子育て豆知識」では今までの経験や学びをふまえて自分が子育てをしている中で大事にしている豆知識をお伝えしていきます。知ってもらうきっかけになればうれしいです。

気になることがあれば1人で悩まずに、専門家の方に相談してみてください。
いまはオンラインでも講座等簡単に受講できる機会もあるので妊娠中の方もいままさに子育てしている方も、ちょっと知っておくと大事にするポイントがわかり日々の子育てに活かせると思います。

抱っこの豆知識

 

まあるく抱っこ

赤ちゃんはお腹の中で手と足を曲げて、背中をまるくなるような姿勢で過ごしています。生まれてからもお腹の中と同じ姿勢で抱っこしてあげることによって安心することができます。
よくママから助産師さんが抱っこすると泣き止むと言われました。慣れているということもあると思いますが、手や足が伸びたりすることなく両手で全身を優しく包むように、赤ちゃんの頭、おへそ、おしりの縦のラインは真っすぐになるようにしてまるく抱っこするよう意識していました。

抱っこは両側で

抱っこする側のくせや頭がいつも同じ方に向いている抱っこの仕方は、赤ちゃんの身体の左右差やゆがみにつながることもあります。左右どちらでも抱っこできるようにしておくとよいでしょう。片側の抱っこしかできないという方は抱っこする側の身体のゆがみがあるかもしれません。
体のゆがみを整える体操をする、専門家の方にみてもらうなどして抱っこする側の身体を整えてもらうこともおすすめです。

ゆらゆらし過ぎないで

赤ちゃんを抱っこしながらついつい揺れてしまいがちだと思います。大人に抱っこされている赤ちゃんの気持ちになってみると、とっても高い場所で揺れるのはとても怖いです。抱っこしながら揺れると泣き止んでいるのは声が出せないほど怖くかんじていることもあります。ゆっくりボックスステップを踏む、ゆっくりスクワットする、などゆっくり動くようにしましょう。

重い頭は支えてあげよう

赤ちゃんの頭はとっても重いです。大人で考えてみると 20 ㎏程度もあるそうです。試しに 20kg のものを持ち上げてみましたがなかなか持ち上げることができませんでした。赤ちゃんは大人が両手で抱えるのも大変なくらい重いものを首で支えています。首がしっかりしてきたからといって早くから縦抱きしたりするのは赤ちゃんにとってとても負担になるので気を付けましょう。抱っこの時だけでなく抱き上げるときやお世話のときなどもきちんと首を支えるようにしましょう。

1日のなかで何回もする抱っこ、自分も赤ちゃんも心地の良い抱っこの仕方を知っておくとお互い心地よく過ごせると思います。

足を育てる豆知識

正しい靴を選ぼう

全身にある骨が 206 個、そのうちの 1/4 が足の骨だそうです。体全体の 1/4 の骨を持つ足は全身を支える土台となります。子どもの足はまだまだ未完成で骨はとてもやわらかく、外反母趾など足に起こるトラブルは様々あります。それが姿勢の悪さや体のゆがみ、痛みにつながることもあります。足の骨が正しい位置でしっかりと固定できるような正しい靴を選ぶことで全身を支えている足をきちんと守り、育ててあげることが大切だと言われています。

サイズはぴったりのものを

靴の種類だけではなく正しいサイズの靴を選ぶもの重要です。おさがりの靴は履いていた人のくせがついているため避けるようにしましょう。足の靴のサイズをしっかりと測ってくれる専門の方がいるところできちんと計測してもらうことがおすすめです。
娘はベビーカーが嫌いだったこともあり、よく歩いてはいましたがつまいづいて転びそうな時がよくありました。足を専門の方にみてもらってより合う靴にしたところ、足がよくあがり足取りが軽くなるような感じがあり安定して歩くようになりました。
3歳くらいまでは 3 か月に1回は足のサイズをチェックするのがおすすめと言われています。娘も交換時期が過ぎて小さくなってきてしまったとき、歩くのを嫌がりすぐに抱っこを求めるときがありました。合ってない靴で歩くのは痛いんだなと実感したエピソードでした。

たくさん触ってあげよう

正しい靴をはくだけではなくたくさん足を触ったり動かしたりすることも大切です。赤ちゃんを抱っこしているときやふれあいタイムなど1日のなかでちょこちょことこまめに足や指を優しく触ってあげましょう。

たくさん歩こう

たくさん歩くことも大切です。子どもの歩行量はどんどん減少しているようです。年齢×1km/1 日、もしくは20分の連続歩行を目標に!と言われています。子どもとたくさん歩いて子どもの足を育ててあげましょう。

わたしは妊娠を期に自分の靴も見直しました。計測して中敷きの調整をしてもらい自分に合わせた靴にすることで重心の位置が変わり、たくさん歩いても全く疲れなくなりました。ぜひパパやママも靴の見直しをしてみてください。

お口を育てる豆知識

離乳食の進度。大切なのは子どもに合っているか

それまで母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんが食べ物を口に入れて口を閉じて飲み込むというのはとても難しいことです。離乳食を始めたけどなかなか食べてくれないのは体の準備がまだ整っていないというサインかもしれません。
月齢だけで進めていくのではなく、子どもの成長発達や歯の生え具合、意欲、体調の変化がないか観察しながら進めていくことが大切です。どのような方法でなにから食べさせ始めるなど色々な情報があふれていますが、大切なのは子どもにあっているかどうか。食べない、お腹の調子が悪くなる、機嫌が悪いなど体に合っていなければなにかしらのサインがあると思います。

そうわかっていてもわたしも周りと比べてしまい、早くステップ進んだほうがいいのかなと漠然と焦ることもありました。でもいまは色々と試行錯誤してきて進んだり立ち止まったり戻ったりすることも大切だというふうに思います。

お口を育ててあげよう

お口には呼吸をする、ご飯を食べる、会話するというともて重要な役割があります。お口が育つには母乳やミルクの飲むところから練習が始まっています(もっというとお腹の中から)。しっかりとお口を育ててあげることが健やかな体づくりにつながります。
とはいえ、わたしも授乳の仕方を教えている立場ではありましたが、いざ自分がやるとなるとなかなかうまくいかないこともあり助産師さんのところに通っていたこともありました。

困ったときはプロに相談!

困ったことがあったら近くの助産師にご相談ください。歯医者さんもお口のプロです。赤ちゃんからのことや離乳食に詳しい方もいるのでぜひ相談してみてくだい。わたしも娘が噛まない、丸呑み、詰め込み食べで悩んだことがあります。
乳幼児食を専門にしている栄養士さんや赤ちゃんのことに詳しい歯医者さんに相談して食材の形や柔らかさを見直すと詰め込むことがなくなり噛む回数も増えました。

ママ・パパも一緒にゆっくり食事を楽しもう

子どもは大人のことをよくみているので一緒にたべる側もゆっくり食べることを意識しましょう。わたしもあまり噛まずに早食いなので注意するようにしています。
色々と書きましたが一番大事なのは食事を一緒に楽しむことです。楽しい食卓のほうがおいしく感じるし消化にも良いです。困ったことがあったら専門家の方に聞く、他のママと一緒に食事したりして悩みを共有したり気分転換することも大切かと思います。

他にも発達のことや排泄、赤ちゃんとのふれあいの大切さなどお伝えしたことがたくさん。またの機会に紹介させてもらえればと思います

****プロフィール****
指田 綾子 (長女1歳 現在第2子妊娠中)
【職歴】
葛飾赤十字産院 産院、NICUで11年勤務
【資格】
看護師、助産師、保健師、マタニティビクス認定インストラクター、ママフィットwithベビー認定インストラクター

休職中の現在、co-withbabyのメンバーとして活動しています。「お友達つくろう会」にも参加していることが多いので、何かお困りごとがあれば是非声をかけてください♪

 

 

関連記事一覧