おやこで楽しむ読書の秋 ~こどもと楽しむ秋暮らし~
心地よい風が吹く秋の季節がやってきましたね。
公園にはたくさんの木の実が転がり、外遊びも楽しい時期ですが、ゆっくりと親子で読書を楽しむのに最適な季節です。
今月はそんな「読書の秋」のはじまりに、絵本を好きなるきっかけとなるような本をセレクトしました。
読み聞かせQ&Aでは、「読み聞かせの効果」についてお答えしています。是非併せてチェックしてみてくださいね。
絵本のセレクトは「みたか・子どもと絵本プロジェクト」に所属しwithbabyママスタッフでもある、AYAKOスタッフです。
おやこで楽しむ読書の秋
はなになりました
内田麟太郎 文
南塚直子 絵
童心社
「すき」って言われると、心が花になって笑顔の花が咲きます。気持ちを伝える大切さと嬉しさをシンプルに伝えてくれるおはなしです。
ぐるぐるちゃんかくれんぼ
長江青 文・絵
菊地敦己 ブックデザイン
福音館書店
こりすのぐるぐるちゃんがお父さんとかくれんぼ。お父さんはすぐに見つかってしまうけど、ぐるぐるちゃんは隠れるのがとっても上手。いったいどこへ隠れたのかな?
おやすみをいうまえに
エリシャ・クーパー 作
山本象 訳
バベルプレス
ゆっくりお散歩していると、同じ道のはずなのに行きと帰りでは違う景色。家に着くころにはおやすみをいう時間。絵と言葉をじっくり楽しみながらベッドタイムのひとときを親子でゆったり過ごしましょう
よみきかせQ&A
Q.「絵本の読み聞かせをするといい」とよく聞きますが、具体的にどんな効果がありますか?
A. 確かに、忙しい中せっかく時間を割いて読み聞かせをするなら、その先の効果を知りたいと思うときありますよね。
絵本の読み聞かせは、何かの効果を期待してするのではなく純粋に楽しむものであってほしいと思いますが、せっかくなので少しご紹介します。
1.親子コミュニケーション
親子で一緒に絵本の世界を共有し、ワクワク・ドキドキ・嬉しい・悲しい等、心の動きを共感することで絆が深まります。
また、パパやママの膝に乗せて読み聞かせてあげることで、スキンシップを図ることができ心の安定につながります。
2.人の話に耳を傾ける力
集中して物語を聞く習慣ができると、自然と人の話もよく聞くようになります。人の話をよく聞くようになると、日常の親子関係も驚くほどスムーズになります。
さらに小学校へ進学したとき大きくその効果を発揮します。先生の話をよく聞き、授業に集中できることはもちろん、相手の言葉の本質を読み取る力が備わるのでお友だちとの関係性にも大きく影響してきます。
はじめのうちは読み聞かせをしてもなかなか集中して聞いてくれないのであきらめてしまう方も多いのですが、子どもが興味を持つような本を選んで少し根気強く続けると次第に集中して聞けるようになります。
3.想像力
絵本の世界では、一瞬で森へ行ったり海へ行ったり他国で冒険したり、宇宙へも行けます。動物とおしゃべりをしたりお友だちになることだってできるのです。
現実ではできないことを絵本の中で経験することで、さまざまなイメージを作り想像力や発想力、知的好奇心を高めてくれます。
絵本の世界に入れる子は、やがて訪れる思春期にも本が強い味方になってくれます。
4.その他
文字・数・物の名前・読書の習慣・文章の理解力・・・数え上げたらきりがありません。
すべての子どもにすべての効果が出るわけではなくその子の個性によって表れる効果は違いますが、読み聞かせの効果はいいことばかり。しかも誰でも手軽にできます。
ですが、やはり「絵本の読み聞かせは、何かの効果を期待してするのではなく純粋に楽しむものであってほしい」と思います。
親子で楽しく絵本を読んだその先に、なにか「ちょっといいこと」がある、というくらいの方が絵本を純粋に楽しめるのではないでしょうか。