現役助産師に聞く!~夜泣きの原因・対処法①~

夜泣きはいつ始まるのだろう?いつまで続くのかな?と心配になりますよね。
夜泣きがあるとママもパパも寝不足になって疲れてしまいます。疲労がたまると、どうしてもイライラしてしまったり、気力が下がってしまったり・・・
今回はそんなママパパに少しでも役立てて頂けるよう、「夜泣きはどうして起こるの?対処法はどうしたら良いの?」の疑問にお答えします。

夜泣きの原因

夜泣きの原因はその子その子によって違います。
考えられる原因をまずは取り除いてあげましょう!

主な原因

  1. 昼夜逆転している
  2. 興奮する出来事があった
  3. 体力が有り余っている
  4. 部屋の温度
  5. 痒い、臭い
  6. 人見知り
  7. お腹が苦しい
  8. お腹が空いた
  9. オムツが気持ち悪い
  10. 身体が辛い

今回は①~⑤までの原因と対処法についてご案内いたします。

1 昼夜逆転している

産まれて間もないお子さんは夜型が多いです。
徐々に生活リズムが整ってきますので、それまでは日中ママも一緒に寝て、夜に備えましょう

\ 昼型になるために /

①朝7時までに朝日を浴びさせる
※光を怖がるお子さんもいるので、カーテンを開ける時は「朝になったからカーテン開けるよ〜!」などと一声かけてからあけましょう。

②日中は日の光が入る所で過ごす

③夕方になって薄暗くなってきたら、蛍光灯ではなく、暖色系の光や間接照明等にして、赤ちゃんにも夜を体感させましょう。

④夜は電気を消して寝ましょう
※時々暗闇を怖がるお子さんもいるので、その場合は小さな灯りをつけておきましょう。

2 興奮する出来事があった

外出したり、日常と違う出来事があると、赤ちゃんは興奮して夜中に起きてしまう事があります。
怖い夢をみたり、寝ぼけている事も多いです。大体10〜15%のお子さんが寝ぼけています。

\ 落ち着かせるために /

①寝ぼけている時はなでなでしてあげたり、トントンだけで、スーっと寝てくれます。

②夜中に泣いて起きてしまったら「怖かったね、ビックリしたよね」と抱っこしたりトントンしてあげましょう。

③いつもは一人で寝られるお子さんも、そんな時はピッタリくっついて寝たがることもあります。添い寝したり、手を握ったりして出来るだけ近くにいてあげましょう。

3 体力が有り余っている

元気いっぱいのお子さんは、日中の運動量が少ないと、体力が有り余って、夜寝れなかったり、夜中起きてしまったりします。

\ 体力を発散させるために /

①日中お散歩に行ったり、児童館に行ったりしてみましょう。

②お外に出れない時は、おうちの中探検や、布団を潜ったり、おうちアスレチックをして見ましょう。

③いつもと違う部屋で過ごす!いつもと違うルートでお散歩する!などルーティンと違うだけで、脳は活性化!赤ちゃんにとってはワクワクします。

4 お部屋の温度

お部屋の温度が暑すぎたり、寒すぎたりして温度が不快だと、夜泣きの原因になります。

\ 適温にするために /

①気温の変化が大きい時(寝る前は暑いのに朝方冷えるなどの時)は朝方掛け物をかけてあげましょう。

②背中を触ってみてじっとり湿っていたり、布団をかけ直しても、剥いでしまう場合は暑い証拠です。
無理に布団を掛けず、様子をみましょう。

③お腹や背中を触ってみて、冷えているようなら、掛け物をかけてあげましょう。
※パパやママの快適温度と赤ちゃんの快適温度は違います。お洋服や掛け物で体温を調整しましょう。

5 痒い

パジャマやお布団がお肌に合わず、チクチクする。タグが当たって痒い。などはありませんか?
お肌が乾燥していたり、湿疹があって、痒くて眠れないという場合もあります。

\ 痒みをおさえるためには /

①寝具やカバーを見直しする。

②お肌の保湿をしっかりしてあげましょう。

③痒くて掻きむしってしまうようなら皮膚科へ

今回の原因の中に思い当たる項目はあったでしょうか?すぐに効果は出ないかもしれないですが、お子さんの様子を観察しつつ対策してみてください。
それでもどうにもならないと言うときは、一人で悩まず、産後ケアを利用してゆっくり休んだり、助産師に相談してくださいね。

次回はその他の原因の対策法や夜泣きQ&Aをご紹介致します。

今回お話を伺ったのは…

立石由香麗 助産師

大学病院勤務経験を経て、第一子第二子妊娠出産。妊娠中からのケアができる場所が少ない現実に直面。
アロマテラピー、リフレクソロジー、整体、クラニオセイクラルなど勉強し、2011年「ママと赤ちゃんのクラニオセイクラルケア Eldar」助産院を開業。
述べ約3,000組の母児ケアに携わり、妊娠中から産後の赤ちゃんケアを行う。また、「おうちで出来るケア講座」や「赤ちゃん講座」などママが家族にできるセルフケア講座を開催。
2016年〜産前産後ケアsagefemmeのスタッフとしても勤務している。

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