
【mama’s voice #3】子どももママも喜ぶもの作り「Kitten」オーナー 蘆田 寛実さん
アイディアはどこから生まれるのでしょうか?
気づくといつも頭であれこれ考えていますね。
子どもはいったいどういうものが好きなんだろう、とか、観察して分析をするのが好きです。
子どもの保護者会などで学校に行くと、子どもたちの持ち物をじっくりと観察して、どこが使い勝手が良いのかとか、どういう色やデザインが好みなのか、とか考えています。
ビジネス脳なので、自分が作りたいものを作るというよりも、売れるものを考えています。
例えば、巾着は可愛い柄で普通に巾着を作っても、安ければ売れるかもしれないけれど、自分のお店ならではの付加価値を付けないと売れないなぁと思ったときに、ふと「耳を付けよう!」ってひらめきました。
それが「うさぎ巾着」が生まれたきっかけです。
さらに、耳を付けてみたら、「耳の柄を変えたらバリエーションが増えて売れるなぁ。」とか、「ベースの生地を変えたらまた違うものになるなぁ。」とか、アイディアが広がっていきます。
最近作ったクマの巾着については、クマって子どもに人気の動物だけど、もっさりしていて、いかにも「THE子ども!」になりがち。
クマをおしゃれにするにはどうしたらいいのかなぁって考えていたら、現在のデザインになりました。
<クマの巾着>
ベージュと黒のシックな色合わせや、耳が少しとがっているところが特長です。
商品は動物のアイテムが多いですが、私自身が特に動物が好きというわけではなく、売れる商品を考えていたら結果的にこうなったという感じです。
生地の調達についても、「可愛い生地を見つけたから何か作ろう!」ではなく、「このデザインに合った生地を探しに行こう!」という流れです。
入園入学シーズンはとても売れるので、生地が廃盤や欠品になることがないよう、近所のお店でいつでも調達できるようなベーシックな生地選びを心がけています。
デザインはもちろんですが、やはり売れるもの、量産できるものっていうのが大前提ですね。
オフの日は、大好きなフリマに子どもと行くのですが、色々なアイテムを見ていると、アイデアがひらめくこともあります。
子育てとお仕事のバランスについてお聞かせください
今、子どもが学校に行くのが難しい時期なので、子どもに寄り添いながら仕事をするにはどうやっていったらいいかなと工夫しています。
息子の場合、春や秋って気持ちが落ち込みやすい時期なのでそこは仕事をセーブして、ゆったり過ごせるように心がけたりしています。
1日の流れは、子どもがいない時間帯に、布の裁断や縫製、アイロンがけなどの大掛かりな作業をして、子どもが帰ってきたら、手縫いでできるような作業に切り替えるよう工夫しています。
オフの日は、私と子どもの共通の好きなことでリフレッシュできるように心がけています。
最近は子どもがレトロゲームにはまっているので、レトロゲームの布で小物を作ってあげたり、フリマで掘り出しものを探したりするのが楽しいです。
やさしくそっと寄り添ってくれる、身に着けると幸せな気持ちになる、蘆田さんから生み出されるKittenの商品たちからはそんな雰囲気が感じられました。ぜひ一度ショップページ(https://minne.com/@hiromikojika)をご覧いただきたいです。
蘆田さん、ありがとうございました!
取材・記事 イシジマ(小学2年生 女の子のママ)